基本計画、16年度策定/市総合庁舎
市が年次計画示す/20年度完成向け始動
宮古島市が総合庁舎建設計画に着手する。2016年度に基本構想と基本計画を策定し17年度に着工、合併特例債活用期限の20年度には完成させる方針。24日の市議会3月定例会一般質問で、長濱政治副市長が建設スケジュールを示した。
市が具体的な年次計画を示すのは初めて。財政問題と絡めて事業着手年度を問うた真栄城徳彦氏に対して長濱副市長が答えた。
長濱副市長は「合併特例債期限の平成32(2020)年度の完成をめどに計画をする必要がある」と述べた。建設地や詳細なスケジュールは「庁舎等建設委員会の中で幅広く検討する」とした。
その上で、現時点における年次計画を示した。16年度に基本構想と基本計画を策定し、これと平行して新庁舎等検討委員会を開催して建設場所の選定作業に入る考えを語った。
さらに、17年度には基本設計、18年度には実施設計という段階を踏み、19年度に着工、20年度には完成させる流れを説明した。
総合庁舎は新市建設計画に盛り込まれている一大プロジェクトで、市は合併特例債が適用できる20年度までに完成する計画を示してきた。事業費は57億9000万円を見込む。
総合庁舎の必要性については過去の議会答弁で認めており、市民の利便性の向上、分庁方式解消に伴う業務の効率化、防災機能の強化等を理由に挙げている。