一般会計予算案など可決/市議会最終本会議
再任用、倫理条例制定へ/政策参与報酬は減額
宮古島市議会(棚原芳樹議長)は25日、3月定例会最終本会議を開き、総額381億200万円の2016年度一般会計予算案や職員の再任用、倫理条例など計53議案を可決した。同予算案に盛り込まれた政策参与報酬は減額修正した。ウインディまいばまの指定管理案件は否決した。
最終本会議では一般会計や特別会計など予算関係11件、条例は21件の討論・採決を行った。指定管理案件は19件、その他3件。このほか同意案2、請願2、陳情8、意見書8、決議1件の表決も行った。
16年度一般会計予算は前年度比37億円増の過去最大となる。新規事業の未来創造センター建設に21億9000万円、継続事業のスポーツ観光交流拠点施設に11億円、リサイクルセンター建設に4億円を投じる。子供の貧困緊急対策費には1800万円を充てる。
総額に変動はないが、総務費の一般管理費に盛り込まれた政策参与報酬を480万円から288万円以内に減額し、削った分を予備費に回した。当局提案の報酬日額2万5000円を同1万5000円に修正する与党案が通った。
討論では亀濱玲子氏や上里樹氏がスポーツ観光交流拠点施設や教育費といった当局の予算編成に疑問を呈したが、与党などの賛成多数で同案は可決された。
このほか、予算関係では▽国民健康保険▽港湾事業▽公共下水道▽介護保険▽後期高齢者-など各特別会計予算案を認めた。
条例関係では職員倫理条例や、3度目の提案となる職員再任用条例の各制定案を賛成多数で可決した。市議の政務活動費を月額5000円から同1万5000円に増額する条例改正案は全会一致。市職員の勤務時間、休暇、給与に関する条例改正案も可決した。
保良泉ビーチや吉野海岸利便施設、ウインディまいばまなど19件の指定管理案件はウインディを除いて全部可決。当局が選定したウインディ管理業者は賛成ゼロで否決された。
海中公園の指定管理案件については亀濱氏らが「赤字決算なのに株主配当をしている」などとして反対の意思を示したが、与党などの賛成多数で可決した。
このほか、陸上自衛隊駐屯地建設事業計画書の公開を求める請願や意見書を採択。農地転用審査基準の緩和を求める陳情も全会一致で採択した。市国民保護計画に定めた「全住民の島外避難を視野に入れた体制の整備」に関する陳情は賛成少数で不採択となった。