議事録公開は審議会後/地下水審
市議会で請願書採択
25日に行われた市議会3月定例会の最終本会議では、陸上自衛隊駐屯地建設事業計画が地下水に与える影響について審査する市地下水審議会の公開での審査と議事録の公表求める請願書について、審議し全会一致で採択された。
今回の採択で、議事録は今後公表されることになったが、すでに結果の出ている学術部会の議事録も含め、同審議会のすべてのやり取りは同事業計画に対する審議会の結論が出た後になる可能性もある。
同請願書について、仲間則人委員長は「公開審査」については、委員間の率直な意見交換等への影響を考慮して委員会では「公表は好ましくない」と判断した一方で、議事録の公表については「同審議会終了後、速やかに公表すべきである」との内容でまとまったことが示された。
議事録の公表時期については、亀濱玲子氏が「私自身の理解では、すでに1回目の地下水審議会は終了し、学術部会も審議されて報告書も提出されているので、議事録ができているものについては公開とすると理解しているが」と質問した。
これに対して仲間委員長は「委員会の中で議事録はすべての審査、審議会等の終了後に公表されるものと受け取っている」との見解を示した。
議事録の公開について、同委員会の審査結果報告書では「今定例会の一般質問において下地敏彦市長から『地下水審議会および学術部会の結果については審議会の決定後、公表する』旨の答弁を得ているので同審議会終了後、速やかに公表されるよう地方自治法125条の規定により市長あてに送付する」としている。
ただ、市長答弁は、審議会の「終了後」ではなく「決定後」としていることから、すべての議事録は同事業計画についての判断が下った後にしか公開されない可能性も秘めている。