口蹄疫侵入を防げ/家畜損害防止対策協
各所で畜舎一斉消毒
宮古家畜損害防止対策協議会(松原秀樹会長)主催の畜舎一斉消毒作業が25日、市内各所で行われた。宮古和牛改良組合や宮古畜産技術員会、県農業共済組合宮古支所のメンバーらが参加し、口蹄疫ウイルス侵入、発生を防ごうと、観光地に近い牛舎などを中心に消石灰を散布した。
今回の一斉消毒作業は、これまでに口蹄疫が発生しているアジアからのクルーズ船が今年は100回以上寄港する予定となっていることから、ウイルスの侵入や発生の防止と畜産農家の意識向上を目的に実施された。
作業開始前にJAおきなわ宮古家畜市場で出発式が行われた。松原会長は「『宮古島に口蹄疫ウイルスを絶対侵入させない』を合い言葉に、畜産農家や関係機関と協力し、消毒作業の重要性をアピールしていくことが必要」と訴えた。
農家を代表して宮古和牛改良組合の砂川栄市組合長が「口蹄疫の怖さは肌で感じていると思う。自分の財産は自分で守るという危機感を持って頑張ろう」と呼び掛けた。
作業は数班に分かれて行われ、観光客が立ち寄る可能性があるウイルス侵入リスクの高いルートにある畜舎を中心に消石灰を散布して回った。