キビ生産量33万㌧台に
本島2工場の操業が終盤/長雨影響で大幅な遅れ
長雨の影響で圧搾計画に大幅な遅れが生じている宮古本島内製糖2工場の操業が終盤に入った。沖縄製糖宮古工場は来月2日、宮古製糖城辺工場は同10日をめどに原料の搬入を終える予定。両工場と多良間工場では搬入量を上方修正しており、地区全体の生産量は33万㌧台に達する勢いだ。
各工場の今期操業は、長雨の影響を受けて圧搾計画の大幅な修正を余儀なくされた。操業開始当初から機械刈り原料が計画通りに入らず、圧搾の一時停止やスロー運転を強いられた。
沖糖、宮糖城辺の両工場は3月中の終了を計画していたが、気象条件と生産量の上方修正で搬入は4月をまたいで行われる。
原料(サトウキビ)の搬入量は沖糖が当初見込みの13万4000㌧から14万㌧台に、宮糖城辺が当初の11万1600㌧から12万㌧台に増える見通しだ。
宮糖伊良部の搬入量は若干下方修正の方向だが、宮糖多良間は2万㌧台に達するものとみられる。
これにより、宮古地区全体の生産量は、当初予定の32万3600㌧より1万㌧以上多い33万5000㌧前後になりそうだ。
一方で品質は各工場とも伸び悩んでいる。14度台に達しているのは宮糖伊良部のみで、沖糖、宮糖城辺は13度台、宮糖多良間は12度台と厳しい状況にある。