通学手段など方針示す/伊良部小中一貫校
市教委が統合協で説明
第11回伊良部・佐良浜小学校および伊良部・佐良浜中学校統合協議会(仲間明典会長)が29日、伊良部公民館会議室で開かれた。2019年4月開校を目指す小中一貫校の建設用地が用地選定委員会や市教育委員会での審議を経て佐良浜中学校に決定した経緯や、伊良部小中学校区からの通学にはスクールバスを運行させる方針などが市教育委員会から説明された。
開会のあいさつで仲間会長は「建設用地が佐良浜中学校に決まったことは報道などで知っていると思う。今回はこれまでの経緯を説明してもらう。通学などがこれからの大きな課題になると思う」と語った。
協議会では事務局を務める市教育委員会学校規模適正化対策班の担当職員が、用地選定委員会で委員による候補地評価採点の結果、佐良浜中学校が建設候補地として選定され、その結果が市教育委員会で承認され、市長決裁を経て建設用地として正式決定したことなどを報告した。
佐良浜中学校用地に建設されることに伴う伊良部小中学校区からの登校手段についてはスクールバスの運行が検討されている。事務局では専用のスクールバス運行と合わせ、路線バスを児童生徒負担なしで活用することも検討していると説明し、「保護者全員の意見を聞いた上で協議会で検討していきたい」との考えを示した。
委員からは「運行については早めに決めて、伊良部地区の親の心配を早期に解消してほしい」や「運転手は地域を見ることができ、児童生徒の様子を見て声掛けができる人にすべき」などの意見が挙がった。
中学生の自転車通学については宮國博教育長が「基本的には親の判断」として容認する考えを示した。
そのほか、今後の協議会や説明会は伊良部地区の人が参加しやすいように同地区の公民館や伊良部小学校での開催を提案する意見や、19年4月開校のスケジュールに遅れが出ないことを強く求める意見などが出された。