搬入量14万5000㌧/沖糖搬入終了
平均糖度は13・88度/来期操業は1月開始か
沖縄製糖宮古工場は4日午後、2015-16年期サトウキビ製糖操業の原料搬入を終えた。全体搬入量は前年比1万1716㌧増の14万4972㌧。平均糖度は13・88度だった。搬入日数は103日。長雨の影響で工場が大型化してからは過去最長日数となった。同社は今年大型設備工事に着手する。この影響で、来期の操業は早くても1月下旬にずれ込む見通しだ。
同社は昨年12月8日に今期操業を開始した。設備工事に備え、2期連続で年内開始操業を実施した。
ただ、今期は長雨の影響で機械刈り原料の搬入ペースが鈍化。工場はスロー運転や一時停止などを余儀なくされた。結果として圧搾計画は大幅に遅れた。
最終的に搬入に要した期間は103日。100日超えは1989-90年期以来27年ぶりとなった。
搬入概況によると、糖度区分別の構成比は基準糖度帯(13・1~14・3度)の原料は50・39%、基準以上の原料は30・87%、基準以下は18・74%だった。
1㌧当たりの農家平均手取額は2万1814円。
搬入量は当初見込んだ13万4000㌧を1万㌧以上も上回った。同社の砂川玄悠専務は、春植えや株出しの面積拡大に伴う増産を強調し、「今後反収が伸びてくれば増産に一層の拍車が掛かる」と述べ、管理技術の向上に期待を込めた。
品質が伸びない要因には昨年相次いだ台風や長雨の影響など厳しい気象条件を挙げた。台風では折損や塩害が発生。長雨はサトウキビの水分過多を招き、品質上昇の妨げとなった。
砂川専務は「長雨の影響はやはり大きい。今期は天候が厳しかった」などと振り返った。その上で「そんな中にあっても、農家の皆さんの協力のおかげで無事に終了できた」と話し、生産者ら関係者に感謝した。