子と高齢者を守ろう/春の交通安全運動出発式
交通事故防止へ一丸/飲酒運転の根絶も誓う
2016年春の全国交通安全運動宮古地区出発式が5日午後、市中央公民館で開かれた。運動推進団体から多くの市民が参加し、子どもと高齢者の事故防止を基本とする運動を確認。飲酒運転の根絶を含めて交通事故防止の決意を新たにした。運動は6日から15日までの10日間行われる。
運動は、広く市民に交通安全思想の普及・浸透を図ることが狙い。交通安全ルールの順守と交通マナーの向上を訴えて交通事故防止に対する機運を高める。
運動のスローガンは「しんごうが あおでもよくみる みぎひだり」。
運動の重点には▽自転車の安全利用の推進▽後部座席を含めたすべての座席のシートベルトとチャイルドシート着用の徹底▽飲酒運転の根絶-を掲げた。
期間中は全国各地で安全運動が展開される。宮古地区では午前7時40分から同8時20分まで市内数カ所で街頭活動が行われる。
推進団体は行政機関のほか経済、教育、交通各社と幅広い。出発式は市交通安全推進協議会(会長・下地敏彦市長)が主催した。
下地会長(代読)は「運動の基本である子どもと高齢者の事故防止については各家庭や地域での取り組みが重要」と指摘。「市としても警察や交通安全協会と連携しながら事故防止に取り組む」と決意した。
飲酒運転については「飲酒運転の恐ろしさや愚かさを周知しながら、『飲酒運転は絶対に許さない』という環境づくりをする」と根絶に向けて意欲を示した。
この後、宮古島署の大城辰男署長、県宮古事務所の久貝富一所長、宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長(代読)がそれぞれ激励のあいさつを行った。
大城署長は市民一人一人の意識高揚を訴え。「交通ルールの順守と交通マナーの向上を図ることが重要になる。警察署としては交通死亡事故ゼロを引き続き推進していく」と述べ、新入学児童への交通安全指導や高齢者の交通事故防止に向けた広報啓発活動に全力で取り組む決意を語った。
交通安全宣言をしたのは今年から北小に通う下地丸琥(まるこ)君。横断歩道を正しく渡ることを誓いながら「大人の皆さんもお酒を飲んだら絶対に運転しないでね」と呼び掛けた。
出発式閉会後は交通安全講話を受講し、交通安全防止の誓いを新たにした。