保育士不足と待機児童解消へ/宮古島市
来月1日から第2期講座/市民対象に受験渡航費補助
保育士不足と待機児童の解消を狙う市の2016年度保育士試験対策講座が来月1日に始まる。資格取得をサポートする講座で、前期全12回(72時間)と後期全14回(84時間)の講座が実施される。受験する際には渡航費として最大7万5000円の補助を受けることができる。講座の説明会は11日午後、市役所平良庁舎6階で開かれる。
宮古島市には公立10、法人14、小規模保育所5、認定子ども園1の保育園・所がある。16年度は法人で2カ所、小規模保育所5カ所が新設されている。
既存法人保育園の定員増もあって受け入れ定員は268人増加しているが、保育士が不足しているため増加分すべての受け入れには対応できなかったという。
講座は、こういった現状に対応することが狙い。保育士試験を目指す市民を対象に助成を行い、保育士不足を解消して保育環境の改善と充実を図る。
5月1日に始まる前期講座は10月8日まで。後期は10月29日から来年3月19日まで開かれる。受講者は講座で学んだことを生かして筆記と実技試験に挑む。
15年度の講座では、受講者38人が試験を受けて5人が合格している。
受け入れの定員は40人程度だが、第1期の受講者が継続して参加するケースがあるため、第2期として受け入れられる受講者は15人前後になる見通しだ。
受講資格は▽宮古島市で保育士として働きたい人▽宮古島市に居住する人▽今後保育士試験を受験する予定の人-となる。
講座説明会は11日午後7時から、市役所平良庁舎6階で開かれる。市児童家庭課の濱川勝課長と狩俣博幸課長補佐が6日の会見で説明会を告知した。
濱川課長は「説明会に参加したからといって必ず講座を受講するというものではない。どんな講座かを知るためにも気軽に参加してほしい」と呼び掛けた。