地中熱利用設備が完成/エコパークで設置式
空調設備の省エネ図る
市エコアイランドPR館・エコパーク宮古で工事が進められていた空調設備の省エネ化を図るための地中熱利用ヒートポンプシステムとモニタリング設備がこのほど完成し、その設置式が7日に開かれた。長濱政治副市長と施工を担当した大和探査技術(本社・東京)の長谷川俊彦社長が始動スイッチを押し、システムを稼働させた。
同設備は、ヒートポンプの熱源として空気熱の代わりに地中熱を理由するもの。地下50㍍までの深さの地中に設置した地中熱交換器に水を循環させ、夏は外気より冷たい、冬は外気より温かい地中熱を水を媒介として利用することで効率の良い熱交換を行うことができ、空調のための使用電力が通常より3~4割削減でき、二酸化炭素排出量も抑制できる。
2014年度にデータ採取と地中熱事業化計画の策定、15年度に計画に基づいての設置事業がいずれも環境省の補助事業を活用して実施された。同システムが県内に導入されるのは宮古島市が初となる。
設置式で長濱副市長は「エコアイランド宮古島の象徴的な施設であるエコパークに新たな再生可能エネルギーが加わることとなった。エコアイランドを標榜(ひょうぼう)する宮古島にふさわしい施設として全国にPRできると思う」と語った。
長谷川社長は「県内第一号を設置でき私たちとしてもうれしいこと。小さな一歩だが、かけがえのない一歩にするには今後の市の取り組みと県のリーダーシップに掛かっていると思う」との考えを示した。