革新系、一本化が成立/県議選
奥平氏勇退、亀濱氏を支持
6月5日投票の県議選宮古島市区(定数2)で、革新陣営は7日午後、候補者を一本化し、宮古島市議の亀濱玲子氏(62)を擁立することを正式発表した。現職の奥平一夫氏(66)は勇退する意向を表明した。亀濱氏は「ありがたくバトンを受け取る」と事実上出馬を表明した。奥平氏、亀濱氏ともに、来年1月予定の市長選と連動した一本化交渉を認め、「市政奪還」を強調した。会見には安慶田光男副知事も同席した。
会見には、市議の新城元吉氏、上里樹氏が同席。21世紀新風会が出馬要請を検討していた市議の國仲昌二氏も姿を見せた。
奥平氏は3期12年を振り返り、離島の課題を挙げながら「議員を去ることになるが、側面から圏域の発展を応援する」と述べた。
その上で「県議選への出馬を取りやめ勇退する。鋭意話し合った結果、翁長県政の宮古の1議席は死守しなければならないという思いに立ち、私が出馬を取りやめて、亀濱玲子さんにバトンを渡す」と表明した。
これを受け亀濱氏は「奥平さんの思い、バトンを引き継ぎ、県政与党、オール沖縄の立場で県政を支えていく。精一杯頑張って議席を守る」と述べ、県議選に向けて意欲を示した。
市長選に向けては、奥平氏自ら切り出し、「市長選をにらんでという話だと思うが邪心はない」との見解を示した。ただ、「市政は奪還したい」と明言した。
亀濱氏も「保守の方からも今の市政ではだめ、変えようという声が広がってきている。一点共闘で、市政を変えるということに力をかしてくださる方すべてと手をつなぐ」と述べ、市政奪還に意欲を見せた。
安慶田副知事は「オール沖縄」を強調し、「市政の奪還を目指して一致団結していくことが力だ」と一本化の成果を誇った。國仲氏の態度にも言及し、「亀濱県議の誕生に向けて一緒に頑張るという決意があり喜んでいる」と述べた。
亀濱氏は、近く正式に出馬表明を行う。