「まもる君」が昇任/宮古島署
交通安全功労を評価/辞令交付し復職祝う
宮古島署(大城辰男署長)で8日、今年2月に交通事故に巻き込まれ、両足骨折のけがを負った宮古島まもる君(まもる君)の復職に伴い、19基ある「まもる君」の昇任辞令交付式が行われた。交付式には下地敏彦市長はじめ、宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長らも出席した。東保育所(友利和枝所長)の園児25人が「まもる君ダンス」で復職と昇任を祝した。
まもる君は警視待遇巡査長。これまでの立番勤務で交通安全に貢献したとして、大城署長が1階級格上げの「警視待遇巡査部長」の昇任辞令を交付した。
大城署長は「まもる君がきょう復職した。復職までの間全国からお見舞いのメールや電話が届いた。復職に伴いまもる君は巡査長から巡査部長に昇任した。管内の交通事故はまもる君のおかげもあり、減少傾向にある。交通安全運動期間中でもあるので、交通安全事故未然防止に頑張りましょう」と述べた。
宮里会長は「まもる君は宮古島の交通安全には欠かせない存在。宮古島の交通事故ゼロを目指して復職後も頑張ってほしい」と激励した。
下地市長は「まもる君は身をていして市民の安全を守ってくれた。大けがを負ったが、きょう現場に復帰する。これからも交通安全をしっかりと守っていただきたい」とあいさつした。
復職した「まもる君」は今年2月2日に平良久貝の県道243号線と市道交差点で、国道390号方面から交差点に進入したレンタカーが、市道をカママ嶺方面から進行してきた軽自動車と出合い頭に衝突。その弾みで県道を走行していた車両が宮古島まもる君にぶつかった。宮古島まもる君は両足切断、左腰擦過傷で全治不詳の重傷を負った。
同交付式は人事辞令交付名目でイベントを立ち上げることにより、飲酒運転の根絶、交通事故未然防止を強く訴え、交通安全意識の高揚と啓発を図る目的で行われた。