牧山ファームポンド着工へ/宮古伊良部農業水利事業所
宮古本島での十分な農業用水の確保と伊良部島での水利用農業の展開に向け、第2期国営地下ダム事業に取り組む沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所(勝見崇所長)は、今年度から2年かて伊良部の牧山ファームポンド工事に着手し完成させる。2014年度当初予算は30億円で、前年度当初と比べ2億円増の32億円となった。
4月1日付で着任した勝見所長が8日、市役所平良庁舎を訪ね、下地敏彦市長に着任あいさつの中で説明した。マスコミには冒頭のみが公開された。
下地市長に報告した文書名「国営かんがい排水事業宮古伊良部地区概要」は、非公開後にマスコミに配布された。
同概要によると、主要工事計画は、地下ダム2カ所、貯水池1カ所、揚水機場6カ所、用水路全延長55㌔など。
このうち用水路は、伊良部導水路・伊良部送水路を先行して施工中。同全延長55㌔のうち15年度末までに施工した延長は23・1㌔となっている。進ちょく率42%。
工期は着工が09年度、完成が23年度を予定。事業着工時の総事業費は523億円で、15年度までの執行額は168億9000万円、進ちょく率32・3%。未執行残額354億1000万円。
勝見所長は「地元宮古から総事業費を増やしてほしいという話がある。来年度の予算をもっと増やそうと努力している」と述べた。