”とうがん”デー盛況/キャンペーン
1玉100円に市民どっと/漬け物やカレーも大人気
毎年4月10日は「とうがんの日」。JAファーマーズマーケットあたらす市場で行われた1玉100円販売のキャンペーンはたくさんの市民でにぎわった。トウガンを使った料理や菓子も売れ、無料のトウガンカレーも大人気だった。
4月10日は、県経済連が1998年に定めた「とうがんの日」。宮古島のトウガンは2007年2月に県の拠点産地認定を受け、今では全国トップクラスの生産量を誇る。15年度の出荷量は861㌧、販売額は1億5200万円だった。
県、市、JAなど関係団体は、地産地消と消費拡大を狙いに毎年キャンペーンを実施している。
今年は1玉100円のトウガン2000個を準備したほかJA女性部が漬け物と天ぷら、みゃーくの味加工推進協議会がパイやケーキをふるまった。トウガン料理のレシピも配った。
開始セレモニーで実行委員長でJAおきなわ宮古地区本部の新城武一郎本部長は「宮古地区のトウガンは重要品目で全国トップの生産量がある。地産地消をはじめ安全、安心なトウガンを広く市民にアピールしていきたい」と集まった関係者に理解と協力を求めた。
激励で訪れた下地敏彦市長は「トウガンは、地元の施設園芸の主力作物だ」とした上で「農家が精魂込めて生産した安全、安心、良質なトウガンをPRし、さらなる生産の拡大につなげていきたい」と述べた。
県宮古農林水産振興センターの植田修所長は最高の生産地を強調し、「周りの方にそのおいしさをPRしていこう」と呼び掛けた。
生産者代表の真壁恵修副実行委員長がキャンペーンの開会を宣言。「われわれ生産者は、このキャンペーンをきっかけに、なお一層おいしいトウガンの生産に励んでいく」と決意した。
この後、午前9時に即売会がスタートした。長蛇の列をつくって待っていた市民はどっと流れ込み、市場中央に配置されたトウガンコーナーを取り囲んだ。
大きさや形に違いがあることから、市民は品定めに夢中。一心不乱にトウガンの山をかき分けていた。
最初に陳列したトウガンがあっという間に完売すると、トウガンを載せた補充用の荷台まで取り囲まれるほどの盛況ぶりだった。
60代の女性は「毎年楽しみ。こんなに安いんだからね」とにっこり。「どんな料理にするかは帰ってから考えるよ」と話しながらレジの前に並んでいた。