華やかに1200人が舞
沖縄宮古郷友連合会 盛大に芸能まつり
【那覇支社】沖縄宮古郷友連合会(古波蔵和夫会長)の第29回芸能まつりが9日、那覇市民会館大ホールで開かれ、駆け付けた約1200人の在沖の郷友らは、ふるさとに思いを寄せながら華やかな芸能を楽しんだ。
宮古9地区の在沖郷友会や沖縄宮古民謡協会、同連合会女性・文化部など19団体が出演。舞台では「狩俣のイサミガ」や「久松五勇士」、「たらまゆー」などの伝統芸能のほか、琉舞・日舞、コーラス、ジャズダンスなど多彩な演目が披露された。
舞台あいさつで、古波蔵会長は「宮古の芸能文化を引き継いでいくのも、この芸能まつりの役割だと思っている。出演者は毎日練習に励み、今日の出番を心待ちにしている。今後とも皆さんの協力でまつりを盛り上げてほしい」と話した。
宮古島市の長濱政治副市長は「会場に入り宮古の風や香りをたくさん感じている。皆さんの宮古への期待や激励に応えるためにも、宮古は一つとの思いで生まり島の発展のために頑張りたい」、多良間村の伊良皆光夫村長は「郷友が一堂に会した盛大で賑やかな芸能まつりの開催に、感銘と感動を受けている。皆さんと共にふるさとに住むわれわれも、宮古は一つとの気持ちで一生懸命に頑張っていきたい」と述べた。
芸能まつりは沖縄宮古民謡協会と下里喜美子宮古舞踊研究所による「とうがにあやぐ」・「大世栄」の荘重な調べと優雅な踊りで幕を開けた。
在沖下地郷友会の「与那覇のヨンシー」では、宮古から駆け付けた保存会のメンバー10人も加わり、総勢26人で威勢の良い「ハッサー」の勇壮な掛け声を響かせながら、力強く飛び跳ねた。在沖久松郷友会は「久松五勇士」、在沖狩俣郷友会は「狩俣のイサミガ」、在沖多良間郷友会は「あだんやーぬ按司・たらまゆー」の伝統・創作舞踊や斉唱などを披露した。
最終演目は総勢37人で繰り広げる在沖上野郷友会の「宮国のクイチャー」で、芸能まつりのフィナーレを飾った。