串揚げで準グランプリ/イベント「にっぽんの宝物」
伊良部の吉浜さん(蟹蔵代表)/マングローブでカニ養殖
今秋世界大会に参加へ
「第1回にっぽんの宝物・JAPANグランプリ2016」(主催・同宝物実行委員会)が今月上旬、大阪で開かれ、伊良部でマングローブカニを養殖している蟹蔵(かにぞう)会社代表の吉浜崇浩さん(38)が出品したソフトシェルクラブ(脱皮したての甲羅が柔らかいカニ)の串揚げが準グランプリを受賞した。今年10月にシンガポールで開催される世界大会に参加する。12日、吉浜さんは市役所平良庁舎を訪ね、下地敏彦市長に報告した。
下地市長は「準グランプリの受賞はすごい」と栄誉をたたえた上で「吉浜さんは、これまで誰もが出来なかったカニ養殖技術を確立した」と述べ、日本ではトップレベルの技術研究の高さを評価した。
同JAPANグランプリは、農林水産業者(第1次産業)が加工(2次産業)や流通・販売(3次)業者と連携して付加価値を高める「6次産業化」の商品を集めたイベント。地域の宝物を世界へ売り込む意向だ。初めての大会には、全国各地で開かれたアイデア品評会などで優秀作などに選ばれた8品が出品された。
吉浜さんは、昨年開催された「宮古島コラボグランプリ」に地域の特産品としてマングローブカニを出品し、見事初代グランプリに輝いた。
吉浜さんは「審査委員らは『臭みのないカニを食べたのは初めてだ』と絶賛していた」と振り返る。
同席した宮古島商工会議所経営指導員の糸数優子さんは「マングローブカニは宮古島の有望な特産品である。これからも広くアピールしたい」と意欲を示す。