戸原開人が連覇/第32回全日本トライアスロン宮古島大会
女子はコズリナ(ウクライナ)3度目/完走率82・6% 1277人が完走
「海・風・太陽(てぃだ) 熱き想い 君を待つ」をテーマにした第32回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)は17日、宮古島をコースに行われ、戸原開人(27)=神奈川県=が7時間52分9秒で2連覇を達成した。女子はタマラ・コズリナ(40)=ウクライナ=が8時間49分39秒で6年ぶり3度目の優勝を飾った。海外16カ国・地域から67人を含む過去最多の1669人がエントリーし、1546人が出場。1277人が完走した。完走率は82・6%。
スイム3㌔、バイク157㌔、ラン42・195㌔の計202・195㌔で争われた。
レースは連覇を狙う戸原が、最初の種目スイムで6位と好位置をキープ。バイクで圧倒的な力を発揮し、先頭に立つと、外国勢ら2位以下を徐々に引き離し最後のランに移った。
戸原はランでも安定した走りで独走態勢を築き、2位に18分の大差をつけてフィニッシュした。
2位はサム・ヒューム(40)、3位はマット・クラーク(32)でともにオーストラリアだった。
県勢1位は山本真二(34)で総合7位、宮古勢1位は石川智紀(46)で総合26位だった。
女子は、コズリナが最終のランで逆転し、そのままゴール。プロとして最後に臨んだレースで有終の美を飾った。
2位はジュリア・マイ(36)=ドイツ、3位は連覇を狙った酒井絵美(35)=群馬県=だった。
この日の宮古島市の天候は曇り、午後2時の気温は24・0度とまずまずの天気だったが、バイクレース序盤に降った雨でタイヤを滑らせ転倒する選手が続出。伊良部、池間、来間の三つの橋では強い海風が選手たちを苦しめた。
五輪女子レスリング競技の金メダリスト、吉田沙保里選手がスターターを務め、選手たちを鼓舞したほか、沿道の声にも気軽に応えるなど地域住民と交流も深めた。
沿道には、地元の人たちや選手の家族、友人らが駆け付け。「ワイドー、ワイドー(頑張れ、頑張れ)」と声援を送った。
医療救護部や食糧部、国際部など約4500人のボランティアが大会を支えたほか、中・高生の吹奏楽部の演奏、子供たちの太鼓演舞、お年寄りたちのクイチャーなど、各コース沿いで多彩な応援を繰り広げた。