子ども支援チーム発足/宮古島市
食と学習支援柱に行動
子どもの貧困対策で、宮古島市が子ども支援チームを発足させた。メンバーは福祉部、総務部、教育委員会から招集。横断的な体制で支援策を確立する。中心的な役割を果たす佐平博昭政策参与は「食と学習支援が柱になる。支援が必要な子どもためにスピーディーに動きたい」と話した。
支援チームは佐平政策参与の提言で発足させた。これまで連携がなかった福祉部と教育委員会から部課長らを集めて情報を共有。予算措置に関する助言を行う財政担当の職員を含めてメンバー全員がベクトルを合わせて対策に当たる。
チームは週1回のペースで会合を開き、現場(教育委員会)の声を基に支援の内容や範囲について議論を深める。支援対象は就学援助を必要としている子どもたち全般。この範囲を対象に支援を行い、不都合があればその都度議論して支援策を見直していく。
今月21日には那覇市や浦添市、豊見城市をチームで視察する。子どもの貧困対策に関する他自治体の支援状況を調べ、持ち帰って宮古島市の支援に生かす。
佐平政策参与は「立ち止まらず、スピーディーに進めていく。動けばいろいろなものが見えてくる」などと話し、行政運営に民間のスピード感を持たせて対策を講じていく方針だ。
現在、食と学習支援を提供する施設の選定を進めていると明かし、「できるだけ早く形にしたい」と意気込みを語った。
メンバーは、14日に開かれた県との意見交換にも出席。要保護、準要保護対象児童生徒における就学援助の拡充ほか、無料塾、子どもの居場所づくりに向けた資金援助を求めた。