38万㌧目指し土づくり/さとうきびの日イベント
4月の第4日曜日は「さとうきびの日」-。宮古地区農業振興会は19日、関連セレモニーとして下地川満の畑で緑肥になるロシアヒマワリの種をまき、さらなる増産体制を図り、目標に掲げている地区全体生産量38万㌧の早期必達を誓い合った。
「さとうきびの日」は生産振興が狙い。県内全域で増産キャンペーンが実施されており、県全体生産量の約4割を占める宮古地区でも毎年行われている。
開会セレモニーで、宮古地区農業振興会長の下地敏彦市長は、早期操業に向けた種苗対策の取り組み強化などを訴えた上で「農家や関係者がそれぞれの分野で早急かつ的確な取り組みを行うことで一層の増産体制が図られる。『サトウキビは宮古の宝』を合い言葉に宮古地区の生産目標38万㌧の早期必達を願っている」と述べた。
宮古農林水産振興センターの植田修所長は「今期はいろいろな問題もあったが最終的には前年を1万㌧以上も上回る生産量が予想されている。しかし、製糖開始時より長雨に見舞われ今現在も一部では懸命な収穫作業が続けられている。今期の製糖が早く無事終わり、次期作は天候に恵まれることを願っている」と述べた。
この後、生産者を代表して下地地区さとうきび生産組合の川満省三組合長が増産宣言で「これからも生産農家および関係機関が一体となり、夏植集中の作型から春植・株出面積の拡大など、増産に向けた機運を追い風に鋭意努力する必要がある」と訴え、生産目標の38万㌧の早期必達に向けさらなる連携強化を呼び掛けた。
セレモニーの後、参加した50人が横一列に並んで約50㌃の圃場の隅々までロシアヒマワリの種をまいてサトウキビの増産を決意した。
宮古地域の2015年産サトウキビは、台風の襲来や夏場の少雨傾向があったものの、畑かん施設によるかん水効果や収穫面積の伸びなどもあり、最終的には前年を1万㌧以上も上回ると予想されている。