産業・経済
2016年4月20日(水)9:03
消石灰を無料で配布/宮古島市など
農家に口蹄疫防疫対策で
宮古島市と家畜損害防止協議会は19日、JAおきなわ宮古家畜市場で肉用牛飼育農家に消石灰1袋(20㌔)を無料で配布した。今年はアジアからのクルーズ船が100回以上寄港することから、口蹄疫などの防疫対策の強化を図ろうと実施。農家の関心は高く、午前9時からの配布時間前には列ができた。
市は今年度の一般会計当初予算に、消石灰2500袋の購入費約300万円を計上。今後も農家に無料で配布する予定だ。
配布は、毎月19日の肉用牛競りが行われる競り会場で行う。農家には、消石灰を水に溶かして踏み込み消毒槽に入れ、牛舎の出入口に設置するよう求める。
市畜産課の友利勝彦課長は「口蹄疫を宮古に浸入させないためには、まずは予防が大事。農家にとって牛は財産であり、その財産は自分で守るという意識を持って予防に取り組んでほしい」と話した。