農業学習に役立てて/JAグループ沖縄
県内小学校に食農補助教材贈呈
【那覇支社】JA沖縄・中央会と農林中央金庫那覇支店などで構成するJAグループ沖縄は21日、県庁に浦崎唯昭副知事を訪ね、学校補助教材の全国版「農業とわたしたちのくらし」と県版副読本「おきなわの農業」のそれぞれ約2万5000冊を贈呈した。
2016年度の全国版では、昨年同様に内容をより視覚的に理解できるようDVDを作成した。各教材やDVDは県内すべての小学校に配布され、新5年生の授業で活用される。
贈呈式で、JA沖縄の砂川博紀理事長は「教材本が広く教育現場で活用されて、多くの子どもたちが農業に理解や興味を持ち、将来の沖縄農業を支える県民になるよう期待したい」とあいさつした。
浦崎副知事は「子どもたちが食料を生産する農業の役割や重要性を学習することは、沖縄の農業の未来のとって大変重要なこと。教育現場で大いに活用していきたい」と話した。
全国JAグループは子どもたちに食と環境、農業への関心と理解を深めてもらおうと、2008年から「JAバンク食農教育応援事業」の一環として、全国版教材を毎年県に寄贈している。今回で9回目。14年度にJAグループ沖縄が独自に制作し配布した県版「おきなわの農業」は、学校現場の要望に応え今年度も引き続き贈られた。
県版副読本には沖縄の気候・土壌や農家人口・戸数のほか、県内の主な農畜産物が「どこで?なにを?どのくらい?」生産されるかなど、幅広いテーマが取り上げられ総合的に学習できる内容になっている。JA沖縄の県内52支店から今月中に地元の各小学校に届けられる。