25日から本格稼働/新食肉センター落成
畜産振興の拠点化期待
新食肉センターの落成式が21日、同センター内で行われ、行政機関や関係団体の代表らが参加して施設の完成を祝った。同センターの池間等志社長は「畜産界の発展に寄与できると確信している」と述べ、地域のニーズに合った安全で安心な食肉の提供を誓った。同センターは試験運転を経て25日から本格稼働する。
落成式および祝賀会には県、市、JA、宮古和牛改良組合などの関係機関団体から多数が出席した。
池間社長は「これまで以上に安全で安心な食肉を提供できる」と衛生環境面に優れた施設を強調。食肉を格付けする職員を配置することに触れ、「新鮮な高級食肉を提供できる施設に生まれ変わる」と誇った。
その上で「圏域における畜産振興や消費拡大を図る上での貢献と、大きな展望を成し遂げられるものと確信している」と述べた。
農畜産業振興機構の小林博行総括理事は「宮古の畜産振興の中核をなす施設になる」と期待。県農林水産部の島尻勝広部長は「安全で安心な食肉を提供できる施設であり、宮古牛のブランド強化につながる」とそれぞれ祝辞を述べた。
下地敏彦市長は「ここを拠点に宮古の牛や豚、ヤギがブランド化していくことを期待する」と述べ、JAおきなわの砂川博紀代表理事理事長は「宮古の畜産振興に寄与することは間違いない」と太鼓判を押した。
関係企業に感謝状を贈呈した後、池間社長ら関係者がテープカットを行い、新施設の落成を告げた。
式典後は参加者が施設内を見学。設置機械の説明を受けながら食肉を処理、加工する流れを把握した。
内覧後の祝賀会では、新施設の完成に伴う畜産振興を誓って祝杯を上げた。
新食肉センターは、JAおきなわ宮古家畜市場の東側に建設。鉄骨造りの2階建て構造で、建築面積はと畜棟1431平方㍍、病畜棟53平方㍍を確保した。安全衛生面を強化する排水処理施設も建設した。
1日当たりの処理能力は牛5頭、豚18頭、ヤギは7頭。と畜料金は2万5920円、豚は5940円、ヤギは6696円となる。