クルーズ船乗客1万人超/平良港湾事務所
好調に推移、年10万人予測/経済効果は41億円試算
平良港に今年入港した海外などからのクルーズ船は、20日までに11回となり、乗客数は1万人を超えたことが沖縄総合事務局平良港湾事務所のまとめで分かった。10月末までに計109回の入港が予定されている。同事務所では、このまま順調に推移すれば年間10万人以上が訪れ、経済効果は41億7000万円に上ると試算している。
今年のクルーズ船の入港は、3月28日の「スーパースターアクエリアス」(総㌧数約5万1000㌧、乗客数1612人)を皮切りに、今月20日の「スーパースターヴァーゴ」(約7万5000㌧、1898人)で計11回を数える。
乗客は主に台湾や中国からの観光客で、午前に来島し観光などを楽しんだ後、その日の夕方や夜に沖縄本島などに向かう。
昨年は年間で13回入港し、乗客数は9372人だった。
今年は11回の寄港で1万人を超えたことから、同事務所では年間10万人超えは確実とみている。
経済効果については、昨年の3億9000万円の10倍以上となる41億7000万円と試算。その根拠として同事務所では「昨年実施した乗客アンケートの一人当たりの平均消費額4万1700円と照らし合わせて割り出した」
海外からのクルーズ船のほか、4月は「にっぽん丸」(総㌧数約2万2000㌧、乗客数360人)、「ぱしふぃっくびぃなす」(約2万6000㌧、280人)の国内船も入港した。
20日に入港した「スーパースターヴァーゴ」は総㌧数、乗客数ともに最大で、8月中旬までに計17回が計画されている。
一方、受け入れ態勢については「試行錯誤を重ねながらも着々と進展している」(同事務所)。バスは昨年に比べ増車が図られたほか、インターネットが無料で利用できる「フリーwi・Fi」は、市が今年度に一括交付金を活用して平良3通り(西里、下里、市場)で整備する予定だ。
しかし、通訳サービスについては、通訳者の不足が指摘されている。