市民の温かさに感謝/熊本支援の学生
募金額70万円、善意続々
「市民の励ましと優しさがすごい」。熊本地震の被災者支援のために、20日から募金活動を行っている学生たち。その募金額が3日間で70万円を超えた。学生たちは「こんなに集まるなんて…」と驚き、市民の善意に感謝を寄せている。
募金活動を行っているのは熊本の大学に通う宮古島市出身の学生。避難のために帰郷しているが、「居ても立ってもいられない」と約10人が行動に出た。
市内スーパー前。訪れる買い物客のほとんどが募金に協力している。千円札や五千円札、中には一万円札を投入する人も。ありったけの小銭全部を募金して善意を表す市民もいた。
急いでいる市民は車中から「ごめん。おいで!」と呼び掛けて募金。学生たちが場所を変えて立つスーパーに毎日通って募金する市民もいるという。
募金をしながら、「頑張るんだよ」「熊本のために本当に偉い」と声を掛けて学生を励ます光景はどのスーパーでも見られた。立ち止まって現地の状況を聞く人もいれば、学生たちの今後を案じ、「何かできることがあるといいが」と語り掛ける市民もいた。
そんな市民の募金は20~22日の3日間で約74万円に達している。熊本県の平成音楽大学に通う近藤優美さん(21)は「買い物をするほとんどの人が募金してくれるんです」と驚く。「その優しさと気持ちに私たちは励まされている。熊本の助けになります。本当にありがとうございます」と感謝のコメントを寄せた。
「とてもありがたいことです」と話すのは熊本学園大学に通っている宮國太希さん(19)。「市民の皆さんの温かさが本当によく分かる」と感謝を込めた。
募金活動はきょう24日も行われる。学生たちは週明けから順次熊本に戻る。