搬入量12万3700㌧/宮糖城辺工場
当初見込み比1万㌧増/平均糖度は基準内13.76度
宮古製糖城辺工場は24日、2015-16年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。搬入量は12万3743㌧と当初見込み量を1万2000㌧上回った。反収(10㌃当たりの終了)は平均6・7㌧だった。平均糖度は基準糖度に達する13・76度。1㌧当たりの農家平均手取額は2万1793円だった。今月上旬には沖縄製糖宮古工場も操業を終えている。宮古本島内製糖2工場を合わせた搬入量は26万8715㌧。
今期のサトウキビは昨年相次いだ台風の影響で折損被害や塩害を受けた。ただ、かん水作業など農家と関係機関による迅速な対応で被害を最小限にとどめた。
宮糖城辺工場管内の生産量は当初11万1600㌧が見込まれていたが、操業に入ってから搬入量を上方修正。最終的に平年を上回る生産量を確保した。
ただ、品質は気象条件に恵まれず、最後まで伸び悩んだ。長雨にもさらされたことでサトウキビが水分過多の状態となり、品質の上昇が妨げられた。
同社は、1月6日に搬入を開始。当初は3月内に終える予定だったが、長雨に伴う原料不足で計画日数より後ろに大きくずれた。
糖度区分別構成比は基準糖度(13・1~14・3度)が全体の47・52%。基準以上は28・65%、基準以下の原料は23・83%だった。
収穫の方法は機械刈りが多く、8万8657㌧(71・6%)の原料がハーベスターで刈り取られた。手刈りは3万5087㌧だった。
同工場農務部の饒平名健二部長は「今期は長雨の影響で刈り取りが予定通りにいかなかった。増産も長丁場の要因」とした。その上で「生産量が当初見込みを上回ったのは株出しの面積拡大と全体的な反収の増が挙げられる」と分析。品質については「台風被害や操業中の降雨の多さが影響し伸び悩んだ」と話した。
宮糖伊良部工場は来月上旬ごろ、同多良間工場は今月30日をめどに今期の搬入を終える予定だ。