港通りに美術館構想/とみや商会倉庫を活用
とみや商会の倉庫を活用する美術館構想が動き出している。服飾デザイナーで実業家のロシャン・シルバさんが27日、下地敏彦市長を表敬して計画を明らかにした。耐震強化を含む工事は今年中に着手。レストランやカフェ、宿泊施設も併設する予定だ。シルバさんは伊良部国仲内の土地1万平方㍍を購入。ホテル建設も計画しているという。
シルバさんは、東京都目黒区内で経営する会社を拠点に複数の事業を展開している。宮古島には3年ほど前に訪問した。
このとき目にした元とみや劇場のとみや商会倉庫にほれ込んだ。老朽化が進んでいるが、造形と長い年月を感じさせる色合いに強い関心を寄せたという。
シルバさんは、とみや商会の中尾忠筰社長を訪ねて商談。建物は賃借の形を取り、内部に美術館やレストランを整備する計画に中尾社長も同意した。
今後、耐震調査を実施して内部工事に着手する。早ければ年内には工事を終えたいとしている。
下地市長を表敬したシルバさんは「観光客の皆さんにも来てもらえるような施設にしたい。もう少し時間はかかるが、宮古島の観光に貢献したい」と話した。
シルバさんは、伊良部島でホテル建設も計画している。すでに伊良部島から下地島側に突き出た細長い土地を購入したという。50~70室のホテル建設を計画しており、3年後をめどにオープンさせたい考えだ。