親子で豆腐づくり/社協城辺支所
伝統的製法を体験
親子豆腐づくり(主催・市社会福祉協議会城辺支所)が1日、城辺社会福祉センターで行われた。親子連れが参加し、石臼で大豆をひくなどの伝統的製法で豆腐づくりを体験した。全員で試食し、普段の食卓とは違う素朴な味わいを楽しんだ。
5日から始まる「児童福祉週間」にちなんで実施した。
参加者らは、城辺地区民生委員児童委員のメンバーから指導を受けながら、石臼を回したり搾り汁を布でこしたりする力作業に取り組んだ。
社協職員が長間海岸からくんできたという海水を凝固剤として使用するなど、昔ながらの製法にこだわった。
スーパーマンのロゴが入ったエプロンを着て参加した砂川太志君(上野小2年)は、石の臼を回して大豆をすりつぶした。「力を入れたので疲れた。食べるのが楽しみ」と話した。
母親の砂川みなさん(31)は「昔の人が知恵を出し合い、いかにして食べ物をつくっていたかを知り、好き嫌いをなくしてほしい」と語った。
城辺地区民生委員児童委員の砂川美枝子会長は「豆腐料理はいつでも食べられる現代とは違い、私たちのころは正月やお盆、十六日祭にしか口にできなかった。つくるにも、海水をくみに行ったりして手間が掛かった。そういった食のありがたさや先人の知恵を再認識してもらえれば」と語った。