立津佳恵さん優勝/第2回とうがにあやぐ大会
準V亀川、3位仲間さん/20人が情感込め熱唱
芸能文化の保存と継承を目的とする第2回とうがにあやぐ大会が1日、カママ嶺公園で開催された。本選に出場した20人が、とうがにあやぐの旋律に情感を込めて歌い上げた。審査の結果、高校3年生の立津佳恵さんが優勝した。準優勝は亀川貴敏さん、3位には高校1年生の仲間まひるさんが入った。審査員特別賞は中学2年生の下地美夢さん、市長賞は伊志嶺晴美さんが受賞した。
この大会は、沖縄宮古民謡協会、宮古民謡協会、宮古民謡保存協会の3団体が主催。宮古の先人が歌い継いできた貴重な芸能文化を再認識し、これを保存、継承することが狙い。昨年第1回大会を開催した。
日の入り前の午後5時に本選が開幕した。事前の予選会を通過した中学生以上の20人が歌い上げた。
琉装姿の出演者は、三線の調べに合わせて熱唱。古くから宮古島で歌い継がれてきた伝統歌の旋律と歌で聴衆を魅了した。
審査員は調弦と音程、発声、リズム、弦のはじき方まで厳正に審査した。情感の込め方にも注目しながら演奏を聴いた。
この結果、前回は審査員特別賞だった立津さんが優勝した。前回よりキーを上げて持ち前の高い声を生かした。中学1年のころに三線を始めたという立津さんだが、「いろいろな大会に出てきたけど1位は初めてなのでとてもうれしい」と笑顔。「三線を続けて、いずれは教師の免許を取りたいと思う。三線は沖縄が誇る文化だから」と充実した表情で話した。
審査前の開会式では宮古民謡協会の川満健功会長が主催者を代表する形であいさつ。「(主催する)私たち3協会は、これからも宮古の先人が残した貴重な芸能文化を保存、継承し、普及発展を目的に頑張っていきたい」と述べた。
下地敏彦市長も激励に駆け付け、「この大会を通してとうがにあやぐの素晴らしさを再認識しよう。とうがにあやぐは宮古の心。みんなで大会を盛り上げていきたい」と話した。