保育士不足解消へ/受講生60人
試験対策講座スタート/受講生60人
保育士不足と待機児童の解消を狙う市の2016年度保育士試験対策講座が1日、始まった。受講者は60人。10月に実施される試験に向けて、前期全12回72時間の講座を受けて資格取得を目指す。講師で社会福祉士の平良純子さんは「皆さんの力が必要」と述べ、受講に伴うスキルアップと資格取得に期待を込めた。
市の講座は昨年に続いて2回目。定員は40人に設定していたが、希望者が100人を超えたことから定員枠を拡大。新規38人、継続22人の計60人で第2期講座をスタートさせた。
新規の初回講座を担当したのが社会福祉士の平良さん。保育に関する国内や県内の現状を説明し「宮古島市では保育施設が拡充されているが、保育士が十分ではない」と指摘した。待機児童の解消に向けて「皆さんの力が必要。一緒に頑張りたい」と述べた。
保育に関する国の制度や暫定措置のほか筆記、実技試験の流れも説明。「保育士の確保は加速度的に進んでいる。国の対応のスピードが速い」とした。合格率は全国平均19・3%、沖縄平均13%と紹介。「1年で合格しようと思うとハードルは高い。ただ、可能性はゼロではない」と話し、受講生の士気を高めた。
受講生は今後、10月に実施される試験に向けて保育原理や社会的養護、児童家庭福祉、保育の心理学、子どもの食と栄養など保育全般の知識を深める。
資格取得をサポートする講座は、前期全12回と後期全14回(84時間)実施。受験する際には渡航費として最大7万5000円の補助を受けることができる。