原料搬入を終了/宮糖多良間
【多良間】宮古製糖多良間工場は2日午前、2015-16年期サトウキビ製糖操業の原料搬入を終了した。今期の全体搬入量は前年比257㌧減の2万682㌧、平均糖度は12・91度だった。操業日数は雨などの影響による原料不足で16日間ほど操業を停止したため、108日間となった。
今期は1月5日から操業をスタート。搬入概況によると、糖度区分別の構成比は基準糖度帯(13・1~14・3度)の原料が36・99%、基準以上の原料が8・48%で基準以下が54・53%ととなった。
1㌧当たりの農家手取り額は2万951円。搬入量は当初見込みの1万9920㌧を762㌧上回った。
宮古製糖の安村勇社長は「悪天候の中、関係機関、生産農家の皆さん並びに最後まで働いてくれた臨時職員の皆さんの協力により、本日終了することができた。改めてお礼と感謝を申し上げ、来期のご協力をお願い申し上げます」とコメントした。
多良間工場の来間春誠工場長は「生産農家の高齢化が進み、手刈り原料が急減し、ハーベスターへの依存度が高まった。今期は雨天が続き、ハーベスターがほ場に入れず、原料確保ができず、6度の停搾を余儀なくされ、初めての5月に掛けての操業となった。品質面でも常襲する台風による潮風害などにより、平均糖度が12・9度と低くかった」と述べた。