座喜味氏の推薦決定/新風会
県議選、新たな局面に
【那覇支社】任期満了に伴う県議会議員選挙(5月27日告示、6月5日投開票)宮古島市区(定数2)への対応を検討してきた市議会最大会派の21世紀新風会は6日、現職の座喜味一幸氏(66)=自民=への推薦を決定。同日、那覇市内で共同会見を開いて推薦状を交付した。21世紀新風会が、分裂選挙となっている保守系のうち座喜味氏への推薦を決めたことは、同陣営にとって追い風となる可能性がある。県議選は、新たな局面に入った。
新里聡代表は「これまでいろいろな角度から議論をし、調整を進めてきた。座喜味氏が会派の理念に合う、最適任者との結論に達した」と推薦の理由を話した。同席した座喜味氏は「大変感謝しながら、選挙戦を共に勝ち抜いていきたい」と意気込みを語った。
今回の県議選では、保守系から座喜味氏と元市議の嘉手納学氏(50)が出馬を表明。このほか、「オール沖縄」を掲げる現職市議の亀濱玲子氏(62)=社民、社大、共産推薦=も出馬を表明している。分裂選挙となった保守陣営では、選挙後の「しこり回避」のため、座喜味氏と嘉手納氏の双方に市議を振り分ける戦術を取っている。
一方、21世紀新風会は、当初は独自候補の擁立を模索したものの、4月中旬に候補擁立を断念。このため、5人の市議を擁する同会派が、候補予定者のうち誰を支援するかが注目されていた。
来年1月の市長選でも自民党との選挙協力を進めるのかという質問に対しては、新里代表は「県議選を終えて、その時点で議論を進めたい」と話した。
共同会見には、21世紀新風会の山里雅彦市議、前里光恵市議、池間豊市議のほか、座喜味氏の後援会長の下地明氏が同席。▽保育士や介護士の待遇改善▽農家所得の向上・安定▽下地島空港の民間活用の推進などを柱とする政策協定も締結された。