力強いかいさばき披露/那覇ハーリー
海洋池間民族チーム健闘
【那覇支社】海の安全と豊漁を祈る那覇ハーリー(主催・同実行委員会)が5日までの3日間、那覇港新港ふ頭で行われ、一般競漕Bブロックに出場した海洋池間民族(宮國育男会長)チームは第1レースで2位に入った。
那覇ハーリーはゴールデンウイーク恒例の県内最大イベントとなり、今年で42回目の開催。期間中に18万人(主催者発表)が来場した。最終日の5日にはハーリーの一般競漕をはじめ、航海安全や大漁を祈願して空手の演舞などを奉納する御願(うがん)バーリーと本バーリーが行われた。
在沖の池間や佐良浜、西辺の3郷友会有志でつくる海洋池間民族チームは、前回のAブロック決勝戦で3位に入る実力を発揮。今回から強豪チームが揃うBブロック(9チーム)に初エントリーされた。
海をイメージしたブルーのTシャツを着た32人の選手たちは、往復430㍍のコースで琉球海運やガナーズ(米海兵隊)と激しい競漕を展開。波しぶきを上げた力強いかいさばきには、詰め掛けた大勢の応援団や観光客から盛んな声援が送られた。池間チームは2位に入る健闘を見せたが、上位3チームによる決勝戦への進出は果たせなかった。
宮國会長は「強いチームが多い中、順位記録で4位に入ったのは立派。若い青年部を中心に良く頑張った。多くの先輩たちと絆を深め合う良い機会にもなった。来年は力を付けて上位入賞を目指したい」と話した。会場には沖縄宮古郷友会の古波蔵和夫会長や兼島恵孝前会長らも応援に駆け付け、出場選手を激励していた。
伝統の本バーリーでは那覇や久米、泊の3地区チームが競い合い、那覇が3年ぶりに優勝を飾った。初日3日のハーリー競漕には那覇市内の男女中学生・PTA・一般の部に84チームが出場し、息の合ったかいさばきで熱戦を繰り広げた。