キビ搬入量34万5000㌧/宮古地区
前期比2万2800㌧増/15-16年産 宮糖伊良部最後に終了
宮古製糖伊良部工場の原料搬入が6日、終了した。これで宮古、多良間の2015-16年産サトウキビの各工場別実績がまとまった。4工場(沖糖宮古、宮糖城辺、同伊良部、同多良間)の総搬入量は34万5071㌧となり、前期(32万2206㌧)を2万2865㌧上回った。気象条件に恵まれず、平均糖度は宮糖多良間で基準糖度帯(13・1度~14・3度)を下回ったが、宮糖伊良部は基準糖度帯を突破、同城辺、沖糖でも基準糖度帯に達した。
長雨の影響でハーベスターが畑に入れず、各工場とも計画通りの原料確保ができない状況が続いた。操業期間の延長を余儀なくされるなど、雨天続きの原料確保が改めて課題となった。
今期の原料搬入最後となった宮糖伊良部工場は、生産面積の増などで、当初は5万8150㌧を見込んでいたが、台風や塩害などで前期を2476㌧下回る5万5674㌧で搬入を終えた。
平均糖度は14・52度と、他の工場に比べて高糖度を記録。基準糖度帯以上が57・2%を占めた。
同工場は昨年12月14日から操業をスタート。3月末までの110日間を計画していた。しかし、長雨の影響で、計画通りの原料確保ができず、工場のラインを数日間止めたことなどから約1カ月間伸びた。
収穫の内訳はハーベスターが全体の48%、手刈りが52%だった。
同工場の宮国博文農務課長は「台風の襲来が例年に比べて早かったことで折損が見られた。また、台風が雨をもたらさなかったことで塩害があった」と見込み量を下回った要因を話した。