城辺の畑、また陥没/農家困惑「作業できない」
城辺下里添のサトウキビ畑で、直径1㍍ほどの穴が見つかった。表土が内部に崩れ落ちていて深さは確認できない。この一帯の陥没は2度目で、2011年には直径2㍍、深さ15㍍以上の穴が出現している。畑の所有者は「怖くて作業ができない」と困惑。関係機関に調査を求めている。
畑を所有する狩俣光男さん(56)が陥没に気付いたのは今月5日。砕土作業中に確認したという。
穴は規則的な円形。えぐられたような内部の側面を見る限り、奥深く続いていることも予見させる。
11年の陥没箇所と今回の穴の距離は100~200㍍と近い。11年の陥没時には県や市教育委員会が内部の調査を実施し、人工的な穴と断定。防空壕などの説も考えられたが、特定には至っていない。最深部からは人骨も発見されている。
今回の陥没が5年前の穴と関連があるのかどうかは不明。狩俣さんは「2度あることは3度ある。同じ場所で陥没が2回もあると怖くて作業ができない」などと話し、「心配だから何とかしてほしい」と関係機関の迅速な対応を求めた。
陥没した畑は県営の面整備を終え、かんがい施設も設置されている。