ゴーヤーで夏バテ防止/消費拡大へ安価販売
「ゴーヤーの日」でキャンペーン/あたらす市場
「ゴーヤーの日」の8日、JAおきなわファーマーズマーケット「あたらす市場」では、消費拡大を目指した「ゴーヤーの日」キャンペーン(主催・宮古地区ゴーヤーの日実行委員会)が開催された。販売コーナーでは、日差しを浴びてつややかな緑色に育った宮古島産ゴーヤー約2000袋がずらり。1袋50円(1人3袋限定)で買い求める大勢の買い物客でにぎわった。キャンペーンタイトルは「サンゴの島から育まれた野菜の王!宮古島産ゴーヤー!」。
「ゴーヤーの日」は、1997年に県などが5月8日を語呂合わせで制定した。
セレモニーのアトラクションでは、あさひっ子保育園(仲間育子園長)の園児24人がエイサーの演舞を披露。パーランクとばちを持って元気よく踊った。
主催者を代表して新城武一郎実行委員長(JAおきなわ宮古地区本部長)は「宮古島産ゴーヤーは平成19年2月に県より拠点産地として認定を受け、宮古地区の出荷作物の重要品目の一つとして、県内トップの県外出荷を誇っている。今後ともゴーヤー生産拡大が期待されている」とあいさつした。
下地敏彦市長は「宮古地区のゴーヤーは、近年の新規生産農家の加入増加に伴い、今後ますます生産量、販売額の増加が見込まれている。本市としても施設園芸品目の増産のため、有機質肥料などの助成を実施し、今後とも支援強化に努める」と述べた。
宮古農林水産振興センターの植田修所長は「ゴーヤーは栄養豊富な野菜である。宮古の平成27年期作のゴーヤー出荷量は788㌧と前年の実績よりやや下回ったものの、販売実績は過去最高の約3億3000万円となった」と語り、今後の生産振興に期待を寄せた。
次いで同実行委員会の砂川好徳副実行委員長が、キャンペーン開会を宣言。「皆さんにはゴーヤーをたくさん食べて、健康的な生活を過ごしていただきたい」と高らかにアピールした。
JA女性部、みゃーくの味加工推進協議会による試食・販売コーナーでは、商品の「ゴーヤーチップス」や「ゴーヤー入りさたぱんぴん」などが好評を博していた。
伊良部から初めて訪れたという与那嶺勝行さん(67)、妻の恵子さん(65)は「新鮮なゴーヤーを買った。きょうはゴーヤーチャンプルーを味わいたい」と笑顔で語った。
伊良皆祥子さん(34)=平良下里=は家族6人で訪れた。「きょうの昼食と夕食はゴーヤーチャンプルーを食べる。スタミナをつけ、夏バテを防止したい。1歳の男の子がゴーヤーチャンプルーが好きなので、とても喜んでいた」と声を弾ませた。