大福牧場周辺陸自配備計画 防衛局が図面再提出
地下水流域外に修正/市長「事前協議の必要なし」
宮古島への陸上自衛隊駐屯地建設計画で下地敏彦市長は10日、市平良庁舎で会見を開き、沖縄防衛局から4月28日付で旧大福牧場周辺への宮古島駐屯地の修正図面が提出されたことを明らかにした。修正図面は、昨年末に同局から提出され、今年4月に取り下げられた同局からの協議書よりも、規模が縮小され、地下水流域界内に示されていた、庁舎や車両整備場など全ての施設が地下水流域外に移動されている。このため、市は市地下水保全条例に定める対象事業には当たらず、事前協議の必要はない旨の文書を10日付で沖縄防衛局宛に発送した。
下地市長は「修正図面について、防衛局に対し、市民に丁寧に説明するよう要請した」と述べた。これに対し同局は5月中旬ごろに市民からの意見募集を始め、それを受けて、6月中旬ごろには市民対象の説明会を開催するという。
防衛局から最初に提出された協議書は地下水審議会に諮る必要があったため、結論が出るまでは公開できないとしていた。修正図面は施設等が全て流域外の計画なため、市地下水保全条例に基づく、同審議会での事前協議は不要と判断し、この日の発表となった。 下地市長は修正図面を受領したことで「地下水審議会は終了したことになる」と述べた。これまで市民団体などから地下水審議会や学術部会の議事録等の公開について下地市長は「市情報公開及び個人情報保護審査会に20日ごろに諮問するので、その結論に従う」と述べた。