本村、久貝さん功労表彰/安全なまちづくり
団体は「にこにこ防犯パト」
【那覇支社】ちゅらうちなー安全なまちづくり推進会議(会長・翁長雄志知事)の2015年度功労者等表彰式が11日午後、県庁で開かれ、宮古から個人功労で本村恵子さん(66、平良添道)と久貝陽子さん(65、平良腰原)、団体功労でにこにこシルバー防犯パトロール隊(前川玄業隊長)が表彰された。個人貢献では伊良部前里添出身の伊計高秋さん(60、北中城村)らが選ばれた。受賞者は43個人・団体。
同表彰は、犯罪のない安全安心な沖縄県の実現を目指して推進する「ちゅらさん運動」に年間を通して取り組み、顕著な功労が認められた個人・団体に贈られる。
表彰式で翁長知事(代読・浦崎唯昭副知事)は「皆さんの活動が多くの県民に広がり、地域の自主的な防犯活動がさらに強化されることを願うとともに、今後とも各地域において、ちゅらさん運動を推進するよう期待したい」とあいさつした。
本村さんは宮古島地区防犯指導員として、子どもたちの登下校時のあいさつや見守り活動、防犯パトロール、防犯広報活動など、子どもたちの安全対策に積極的に取り組む。久貝さんは少年補導員として、児童生徒との清掃活動や登下校時間帯のあいさつ運動、パトロール活動など犯罪抑止の基盤確立に尽力する。
にこにこパトロール隊は2009年、「安心安全な地域づくりに貢献する」を目的に結成。防犯パトロールや通学路でのあいさつ、見守り、美化活動など、「ちゅらさん運動」を推進する。伊計さんは出身地の児童生徒の健全育成のため、「東大塾in伊良部」の講座を開催。離島の子どもたちの夢づくり、東大生との交流を通した居場所づくりなど、安全安心なまちづくりに尽力する。
式を終えて、本村さんは「身に余る思いで恐縮している。これからも賞に恥じないようにもっと取り組んで、安全で安心なまちづくり、ひとづくりに頑張りたい」、久貝さんは「今後の活動の励みになり感謝したい。子どもたちの健全育成や学校に行けない子供たちの居場所づくりなどにも力を入れていきたい」、伊計さんは「県知事賞をもらえるとは夢にも思わなかったので、身に余る光栄で感無量。今後も人材育成にマイペースで頑張っていきたい」と、それぞれ喜びを語った。