麻薬密輸入で台湾人逮捕/2度目
石垣でクルーズ船の乗客
石垣海上保安部は10日、クルーズ船「スパースターアクエリアス」で台湾から石垣港に到着した自称造園業経営の台湾人の男(44)=台湾省新北市=を麻薬及び向精神薬取締法違反(輸入未遂)の容疑で逮捕したと発表した。同船乗客が同法違反容疑で逮捕されたのは、4月7日に続き2度目。共に石垣で逮捕されている。同船は平良港にもたびたび入港しており、沖縄地区税関石垣税関支署平良出張所は「宮古が悪いイメージにならないよう防遏(ぼうあつ)に万全を期していきたい」と話した。
逮捕容疑は4月14日午後8時44分、石垣市浜崎町の沖縄地区税関石垣税関支署事務所で、麻薬であるケタミン12・775㌘(うち、ケタミンが付着した乾燥植物片0・440㌘)を密輸入しようとした疑い。石垣税関支署職員が入国旅具検査で発見・摘発した。
通報を受けた石垣海上保安部と同支署が共同捜査で男を緊急逮捕し、4月16日に那覇地方検察庁石垣支部に送検した。
調べに対し、男は自己使用の目的で所持していたと話しているという。
逮捕された男が乗船していた「スパースターアクエリアス」は、平良港にもこれまでに計7回入港。5月16日~10月末までには計24回の入港が予定されている。
沖縄地区税関石垣税関支署平良出張所の大城安俊所長は11日、本紙の取材に、伊勢志摩サミット(26、27日に三重県伊勢志摩で開催)に向け、テロ行為を未然に防止するとともに会議の円滑な実施を目的に、クルーズ船入国旅客の携帯品、輸出入貨物検査、国際郵便物、外国往来船舶に対する取り締まりを強化していることを強調。その上で「クルーズ船入港の際には、平良出張所の所員に那覇や石垣からの応援を加えて8~10人体制で対応している」と話した。