野菜果実 販売額過去最高の9億円/JA15年度実績
カボチャ出荷57%増/オクラ、インゲンも好調
JAおきなわ宮古地区営農振興センターは12日までに、2015年度にJAで取り扱った野菜・果実の販売実績をまとめた。総販売額は過去最高の8億9600万円、前年度の実績を8%上回った。日照不足、長雨、低温など気象条件に恵まれない中、カボチャやトウガン、オクラ、インゲンがけん引して全体の販売額を押し上げた。
全品目の出荷総量は2482㌧、計画した2739㌧には257㌧(9%)届かなかったが、前年度より181㌧(8%)増えた。
販売額は計画比で8400万円減、前年度比では6200万円上回った。
品目ごとにみると、カボチャが大きく伸びた。出荷量は前年度の実績と比べて188㌧(57%)も多い520㌧だった。
販売額は6140万円増の1億8590万円。キロ単価は前年度より20円ほど下げたが、出荷量の急伸が単価の下落を補った。販売額は計画比21%、前年度比49%の伸びを示した。
オクラは出荷量、販売額ともに計画、前年度を上回る実績だった。出荷量は前年度と比べて2・6㌧増の86㌧。販売額は6900万円と好調に推移した。
インゲンは、ここ数年生産実績を伸ばしている品目の一つだ。出荷量は4・7㌧増の57・7㌧、販売額は5200万円だった。キロ単価が前年度より下がる中で実績を伸ばした。
トウガンは861㌧を出荷。販売額は1億5200万円だった。計画を若干下回ったものの、対前年度比で見ると出荷量で23%、販売額は19%伸びている。
一方、ゴーヤーの出荷量は787・5㌧で、前年度に比べて12%減少した。キロ単価が420円(前年度比58円増)に上がったことが奏功し、販売額そのものは前年度超えを記録。約850万円増の3億3000万円を売り上げた。
果樹類はメロンが前年度並みの実績だった。出荷量は54・8㌧で販売額は2400万円となった。期待のマンゴーは落ち込んだ。出荷量は前年度と比べ53・8㌧減の78・7㌧。販売額は1億円を割り込んだ。
15年度の実績についてJA宮古地区営農振興センターは「昨年相次いだ台風で部分的に大きな被害を受けているが、曇天や長雨、低温等厳しい気象条件の中で全体的には良い成績だ」と総括した。県外出荷野菜が好調に推移したことを踏まえて、「単価に支えられた部分はあるが、カボチャやオクラ、インゲンの生産実績は良かった」とした。