11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2016年5月13日(金)9:06

ネット関連被害が最多/15年度消費生活センター

相談件数239件で前年比増/不当、架空請求など


15年度の相談件数を発表する県消費生活センター宮古分室の川満分室長(左)と専門相談員の仲里さん(中央)ら=12日、県宮古合同庁舎

15年度の相談件数を発表する県消費生活センター宮古分室の川満分室長(左)と専門相談員の仲里さん(中央)ら=12日、県宮古合同庁舎

 県消費生活センター宮古分室は12日、宮古地区における2015年度の相談件数を発表した。総件数は239件で、前年度より3%増えた。内訳を見るとインターネット関連被害が最多の47件。アダルトサイトの閲覧における不当請求のほか、身に覚えのない架空請求などがあった。光回線契約に関するトラブルも増加傾向にある。同分室は「まずは相談してほしい」と呼び掛けている。

 アダルトサイトや出会い系サイト、サイト利用料に関する相談は「放送・コンテンツ」に分類される。いずれもインターネットの利用が絡む事案だ。

 3~4年前まではサラ金関係の相談が断トツだったが、近年はこれら放送・コンテンツ関係がサラ金を上回る状況が続いている。

 相談の内容は、サイト内の「無料」をクリックすると請求画面に変わったことなどが挙げられる。

 最近は連絡先まで記入されているとされるが、同分室では「不用意に電話をかけてはいけない」と注意を促す。「『無料』表示がある場合は契約が成立しないことがある。電話で個人情報をさらしてトラブルを拡大させる前に、まずは相談してほしい」とした。

 2番目に多かった相談はフリーローン、サラ金。出資法の改正等によって落ち着いているが、今も被害相談件数の上位を占める。

 4番目に多い相談がインターネット通信サービス関係。主にネット環境の整備で、光回線の契約に関するトラブルが増えている。電話勧誘を受け、パソコンを使って光回線を契約した後に苦情を訴えている。利用料金や従前のプロバイダー解除に伴う違約金関係の相談が多いという。

 こういった事案に対し同分室では「契約する前によく考えてほしい」と、契約内容を理解しないまま安易に判断しないよう促した。

 15年度の相談件数は、同分室の川満勝也分室長と専門相談員の仲里タカ子さんが12日の会見で発表した。

 一連の被害に遭った場合は「私だけが…恥ずかしいと思わないこと」と一人で悩まないよう助言。「相談をすることでトラブルの拡大を防いだり、解決したりできる。相談が一つの事例となり、別の人を助けることにもなる」と話し、消費生活センター宮古分室の日常的な利用を勧めた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!