発航前検査の順守を/総合事務局と海保
漁港で安全キャンペーン
沖縄総合事務局と宮古島海上保安署は11日、荷川取漁港など複数の港で、小型船舶対象の安全キャンペーンを実施した。船主らに発航前検査の徹底に伴う安全確保を呼び掛けた。
安全キャンペーンの実施期間は4月20日から9月30日まで。この間、国は警察庁や海上保安庁、日本小型船舶検査機構などの協力を得て運動を展開する。
実施(指導)内容は、発航前点検や船舶検査の適切な受検の確認など。消防設備およびライフジャケットが適切に備え付けられているかどうかも調べる。
船体検査やエンジンの状態、救命設備といった発航前検査は「船長の義務」となる。7月1日より、これに違反した場合は行政処分の対象となる。
宮古地区の指導は10日から多良間島で始まった。11日は宮古本島内の池間、狩俣、島尻、真謝、高野、荷川取の各漁港を回った。
沖縄総合事務局運輸部の職員や海上保安署の専門員らが船主と接し、直接指導したり、リーフレットを配布したりして安全確保に万全を期すよう促した。
沖縄総合事務局運輸部によると、12カイリ超海域での漁船の海難事故・受検件数は2008年から13年の間に25件発生。うち6漁船が未受検・検査切れだった。