融資額18億5500万円/15年度マル経・沖経資金
伊良部商工会は過去最高
沖縄公庫宮古支店は18日、2015年度の融資実績を発表した。宮古島商工会議所、伊良部商工会が推薦する小規模事業者経営改善資金(マル経資金)及び沖縄雇用・経営基盤強化資金(沖経資金)を合わせた融資額は18億5500万円で、前年度(17億700万円)に比べ1億4800万円(8・6%)増加し高い水準となった。特に、伊良部商工会の「マル経資金」の融資実績(推薦実績)は、伊良部大橋開通に伴う資金需要の増加により、28件2億2200万円となり、前年度に比べ9件(47%)、金額にして7600万円(52%)それぞれ増加し、件数、金額ともに過去最高となった。同支店は昨年、「2015年度は伊良部大橋効果が出る」と予測したことが数字で明らかになった。
同支店は、12年度に無担保、無保証の融資制度「沖経資金」が創設されたことで、「宮古地域に適した制度として実績が伸びている」と説明した。
宮古島商工会議所のマル経資金と沖経資金の合計実績は、県内の四つの商工会議所の中ではトップという。
沖縄雇用・経営基盤強化資金(沖経資金) 無担保、無保証の融資制度で沖縄公庫独自の制度。商工会議所または商工会の実施する経営強化指導を受けている特定規模事業者で、商工会議所会頭または商工会会長の推薦を受けたものが対象。資金使途は設備資金と運転資金で融資限度額は2000万円。
小規模事業者経営改善資金(マル経資金) 小規模事業者の資金繰りを支援する制度で無担保、無保証、低利で融資が受けられる。融資上限額は2000万円。商工会議所、商工会の経営指導を受けていることが要件。