11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
産業・経済
2016年5月20日(金)9:04

養殖モズク大幅減産/宮古島漁協

日照不足など原因


養殖モズクの減産で今期最後の収穫となった=18日、市内の狩俣漁港

養殖モズクの減産で今期最後の収穫となった=18日、市内の狩俣漁港

 宮古島漁協(渡真利一夫組合長)が取り扱う2016年産養殖モズクが、過去3年間の平均収穫量約600㌧と比べ10分の1の60㌧前後に減産になる見通しだ。日照不足などの天候不良が原因。養殖モズクで生計を立てている漁業者は「収入が少なくなり、これからの生活が大変」と悲鳴を上げている。

 宮古での今期の養殖モズク収穫は今月中に終了する予定。漁業者の中には、大幅な減少から生産を終えて表情は冴えない。

 同漁協が扱った過去3年間のモズク収穫量は2013年度603㌧、14年度543㌧、15年度669㌧。

 渡真利組合長と同漁協のモズク養殖生産部会(会員52人)の本村貞和会長は19日、同漁協事務所で取材に応じた。

 渡真利組合長は「今回のモズク不作は宮古だけでなく、県全体で起こっている。自然相手なので、これを乗り切っていく対策を考えなければならない。モズク生産者が儲からないと、担い手は育たない」と深刻な表情で指摘する。

 その上で「今回のような自然被害には行政の支援が必要である。行政に支援をお願いしたい。養殖モズク生産者には加入できる特定養殖共済制度がある。今後は漁業者を対象にした制度の説明会を開きたい」と前向きに取り組んでいく姿勢を示した。

 本村会長は「養殖モズクの成長期は12月下旬から1月中旬頃。日照不足などの原因で成長不良となり、網に根付いていたモズクの根腐れも見られた」とショックを隠さない。

 また「宮古では約40年前から養殖モズクは行われていると聞いているが、今回のような不作は初めてだ。県や宮古島市の支援をお願いしたい。これから特定養殖共済制度の知識を深め、会員の加入を促進したい」と万が一の自然被害に対応する考えを示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!