根間さん 剣道六段に合格/「家族や教え子に感謝」
宮古郡剣道連盟副会長の根間康雄さん(54)=平良=が剣道六段に合格した。合格率約20%という難関で、宮古では過去数人しかいない。五段合格から約20年間の歳月が経ったが「家族の理解や先輩たちの指導、教えている子供たちのおかげ。これからも稽古に励み、七段に挑戦したい」と抱負を語った。
審査会は全日本剣道連盟が主催し、今月15日に名古屋市で行われた。全国から1215人が挑み、245人が合格。合格率は20・2%だった。
六段審査会を受験できるのは、五段を合格した後、5年間の経験が必要。審査は2人を相手にそれぞれ1分間の立ち会いと、大刀、小刀合わせた計10本の形で行われる。
「自信はあったが、相手があることで合格するには運もある。事前にメンとコテで勝負にいくことを決めたのが良かった」と話した。
「周囲の人たち、特に妻には感謝の気持ちでいっぱい」と根間さん。「子供たちに稽古をつけてきたことが、自分自身の成長につながった」と教え子たちにも感謝の気持ちを表した。
根間さんは審査会直前に、宮古郡剣道連盟の長濱光雄会長(六段)から、審査会に向けての稽古やアドバイスを受けたという。
長濱会長は「六段は実力だけでなく、中身も求められる。指導者不足が言われているが、解消に向け精進してほしい」と激励した。
同連盟の六段合格者は、2013年の長濱会長から4年連続となる。