11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
産業・経済
2016年5月21日(土)9:07

担い手育成、魅力ある経営を/肉用牛

生産者大会で採択/JAおきなわ 高値維持に結束図る


大会には約250人の農家、関係者が参加しスローガンの採択などが行われた=20日、宜野湾市

大会には約250人の農家、関係者が参加しスローガンの採択などが行われた=20日、宜野湾市

 【那覇支社】JAおきなわは20日、第2回肉用牛振興生産者大会を宜野湾市で開催し、主催者発表で約250人が参加した。宮古地区からも、宮古和牛改良組合の砂川栄市組合長ら13人が出席した。大会では、生産を取り巻く環境の報告や、担い手の育成により魅力ある肉用牛経営を確立することなどを柱とするスローガンの採択が行われた。

 開会式では、JAおきなわの砂川博紀理事長が「沖縄の畜産業は全国でも高く評価されているが、TPPの大筋合意などで影響が懸念されている。国や県の協力を得ながら生産を拡大したい」と挨拶した。

 大会での報告によると、14年の県内農業産出額901億円のうち、肉用牛は169億円で約19%を占める。

 宮古・多良間での肉用牛販売実績も上昇傾向で、JAおきなわが昨年12月に取りまとめた統計では、15年の販売実績が前年比5億7950万円増の38億2739万円と過去最高となっている。

 好調な販売は、1頭当たりの取引価格が上昇していることが主な理由で、09年度に宮古市場で31万5000円だった子牛1頭当たりの平均価格は、15年度には65万4000円まで上がっている。19日に開かれた宮古市場でも平均価格は71万3000円となり、今年度に入ってからも高価格を維持している。

 一方、県内の肉用牛農家が高齢化などの理由で11年には3134戸だったのが14年には2636戸まで減少していることも、大会では報告された。

 砂川組合長は「子牛の値段は高値を維持しており、この時期に頭数を増やすよう取り組んでいる。農家の後継者が育つように、畜産が儲かる農業だと見本を示せるよう頑張っています」と、生産に懸ける意気込みを話した。

 大会ではこのほか、▽担い手を育成して魅力ある肉用牛経営を確立する▽優良な雌牛の県内保留に努め、頭数増加に努める▽繁殖管理の徹底で生産性を上げる▽子牛の育成技術を発展させるとのスローガンを採択した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!