初当選へ支持者と気勢/亀濱氏総決起大会
女性県議誕生アピール
任期満了に伴う県議会議員選挙(27日告示、6月5日投開票)宮古島市区(定数2)に出馬を表明している市議の亀濱玲子氏(62)=社民、社大、共産推薦=の総決起大会が21日、マティダ市民劇場で行われた。亀濱氏は「島々の命と暮らしを守る声を県政に届ける」と強調。支持者とともに初当選と宮古初の女性県議誕生に気勢を上げた。
亀濱氏はあいさつの冒頭、沖縄本島うるま市の女性の遺体が見つかった事件を挙げ、「基地があるゆえに起こった事件」と指摘。翁長雄志知事とともに、基地問題解決へ全力で取り組む考えを示した。
重点施策の第一として「自衛隊配備に反対し地下水を守る」ことを上げ「この宮古島で政治を目指す人やリーダーは、命の水を第一に守ってこそ責任が果たせる」と強調した。
学校の統廃合や、農水産物流通条件の不利性解消、若者の定住促進に向けた取り組みなど、宮古が抱える数々の課題を指摘し「解決に向け県政とともに考えていきたい」と語った。
これまで取り組んできた子育て支援や教育、医療の地域差是正、障がい者に優しい環境づくりなどに県政の場でも取り組んでいくことを力説。児童相談所の増設や、母子支援センターの誘致なども具体的に示し「宮古の声を県政に届ける一議席を守っていきたい」と支持を呼び掛けた。
副知事の安慶田光男氏、衆院議員の仲里利信氏、赤嶺政賢氏、島ぐるみ会議共同代表の高里鈴代氏、県議会議員の奥平一夫氏がそれぞれの立場から激励のあいさつを行った。「女性議員誕生という歴史をつくるためにも県議会に押し上げていこう」と団結を訴えた。
自立生活センターマンタ共同代表の新里聖寿氏、てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会共同代表の楚南有香子代表、地域代表の富盛裕香氏が決意表明を行った。
亀濱 玲子(かめはま・れいこ) 1954(昭和29)年1月2日生まれ。平良東仲宗根出身。東大阪短期大卒。91年みやこ・あんなの会結成。97年に旧平良市議に当選し2期、2005年宮古島市議選で当選し、現在3期目。