今後の活動強化を確認/交安協など
美ぎ酒飲み運動1年で
過度な飲酒による事件事故を防止し、青少年の健全育成を図るため、適度な飲酒を呼び掛ける「美ぎ酒飲み運動」が昨年5月に締結されてから1年を経た24日、宮古島署(大城辰男署長)で県、市、宮古地区防犯、交通安全協会など関係機関が集まり、これまでの運動の経過を振り返り、今後さらに啓蒙など活動の取り組みを推進することを確認した。
同運動を進める「宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会」の会長を務める下地敏彦市長は「市でもアルコールチェッカーなどを各課に配布、市民に対しては飲酒運転ストップのマグネットなどを配り、啓蒙に努めている。しかし1年を経ても思うように飲酒運転が減らない。この運動をさらに周知させていきたい」と述べた。
大城署長は「運動を展開しているにもかかわらず、路上寝の訴え件数はこの1年(2015年5月7日~16年5月6日)で741件(暫定値)と64件増加している。路上寝は大変危険な行為。飲酒絡みの刑法犯も多い。適正飲酒が大切ということの周知、啓蒙をこの運動を通して、関係機関と連携し、さらにしっかりと取り組んでいきたい」とあいさつした。
この1年間で飲酒運転検挙数は71件と昨年同期と比べ、21件増えている。刑法犯のうち、暴行や傷害など粗暴犯の飲酒絡みの検挙人数の割合は今年は全体53・8%と前年同期比で14・6ポイント減少した。
また、飲酒運転防止対策の一つとして、特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)が認定する「飲酒運転防止インストラクター養成講座」についても紹介した。