バスとソプラノで魅了/ひまわりの会コンサート
声楽家の伊江朝明氏の門下生で構成する「ひまわりの会」のふるさとコンサートが25日、市内ホテルで行われた。宮古民謡やカンツォーネ、オペラなどをピアノに乗せて、男性のバスや女性のソプラノで披露。梅雨時期のうっとうしさを吹き飛ばすような爽やかな歌声が観客を魅了した。
出演したのは、宮古出身の大田京子さん、真榮城孝さん、山内正枝さん。奥平めぐみさんがピアノで伴奏した。
プログラムは2部構成で、第1部は宮古民謡や八重山出身の音楽家、宮良長包の曲などで構成。真榮城さんがオペラ風の「なりやまあやぐ」でオープニングを飾ると、山内さんは母親がよく歌っていたという宮古の子守歌「ばんがむり」で会場を優しく包み込んだ。
赤のドレスで登場した大田さんは、実ることなく終わったひと夏の恋を歌った「宵待草」を表情豊かに披露し、大きな拍手を受けていた。
第2部の幕開けは、奥平さんがショパンのピアノ独奏曲「幻想即興曲」で観客を引き付け。3人は中国を舞台にしたイタリアオペラ「トゥーランドットより『お聞きください王子様』」、耳馴染みのあるナポリ民謡「オ・ソレ・ミオ」、恋人に贈るセレナーデともいわれる「泣かないお前」などを情感たっぷりに歌った。
観客らは、歌が終わると「ブラボー」と称賛の声を上げたり、休憩時間にはコーヒーとケーキを囲んで音楽の話に花を咲かせた。
参加した女性は「親しみやすい歌が多く、楽しい時間が過ごせた。年配の人たちが多く、懐かしい歌に当時を重ねている様子だった」と話した。