71人が立候補届け出/県議選告示
県政与党の過半数確保が焦点
【那覇支社】任期満了に伴う第12回県議会議員選挙(6月5日投開票)が27日告示され、選挙戦がスタートした。2014年12月に誕生した翁長雄志知事にとって初めての県議選で、選挙結果は同県政に対する「中間評価」となる。焦点は、普天間基地の辺野古移設をめぐり政府と対立する県政与党側が現在の議席数以上を獲得して過半数を維持できるかで、米軍属による女性遺棄事件の影響も注目される。
県選挙管理委員会によると、27日に立候補手続きを済ませたのは71人。うち、県政与党側は無所属を含めて37人。一方、自民党など翁長県政を支持しないグループ(以下、野党系)からは22人、公明党・おおさか維新など中立系からは12人が立候補した。
これまで県議会では、48議席(欠員1)のうち県政与党側が議長を除き24議席を占めてきた。今回は、自民党を中心とする野党系が宜野湾市区(定数3)などで議席を増やし与党側を過半数割れに追い込むことを目指しており、激しい選挙戦が予想される。
沖縄本島で宮古出身者が多く住む那覇市・南部離島区(定数11)では、与党系9人・野党系4人・中立系5人が立候補。浦添市区(定数4)では与党系4人・野党系1人・中立系2人が立候補した。
県議選では、辺野古移設問題のほか、子供の貧困や経済振興への対応策、宮古を含む先島への自衛隊配備問題などでも活発な議論が期待されている。
県選管によると、有権者数は県全体で111万6616人。宮古地区では宮古島市が4万2677人、多良間村が847人。