「襟を正して公務を」/宮國教育長が訓示
市教委職員逮捕受け
器物損壊の容疑で27日に市教育委員会の男性職員(26)が現行犯逮捕されたことを受けて30日、宮國博教育長は市役所城辺庁舎で同委員会の職員に向けて訓示した。酒による不祥事と言うこともあり、飲酒に対する意識の高揚を呼び掛けながら「私たちに対する市民の目線は常に厳しい。公務員としての原点に立ち返り、襟を正して公務に取り組んでほしい」と呼び掛けた。
この男性職員は、26日の午後11時5分ごろ、西里通りで低速で走ってきた車の運転席と後部ドアを足げりし凹ませ、通報を受けて駆け付けた警察官に逮捕された。
訓示で宮國教育長は「きょうは外部職員も含めて集まってもらったのは公務員という立場を再確認してもらうため。今回の事件は、正常な状態では起きない。酒を飲んだが故におそらく自分を見失ってこのような事態になったと思う。公務員である以上、24時間、365日公務員であることを決して忘れてはならない」と自覚を求めた。
さらに、「私たち教育委員会には『教育』という言葉が付く。それだけで市民の目線は一段と厳しくなる。それぞれが公務員倫理規定についてもう一度読み返し、確認してほしい。そして、市民の信頼に応えるような行政を心がけてほしい」と呼び掛けた。
これを受けて、生涯学習部の上地栄作部長は「今回は、生涯学習部の職員の件で迷惑を掛けて申し訳ない。教育長訓示を受けて公務員としての原点に立ち返り、部下に対してしっかりと取り組むよう指導するほか、自分自身の気持ちを引き締めたい」と述べた。
宮國教育長によると、この職員の処分については今後、市職員懲戒分限審査委員会(委員長・長濱政治副市長)での審査を受けた上で、市教育委員会の協議を経て決定するとしている。